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自閉症について

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自閉症はコミュニケーションが難しい、行動に強いこだわりを持つ、音や光への感覚が過敏などの特徴を持つ発達障害の1つ。病気というよりは、生まれ持った特性です。子どものころに生きづらさを感じて診断されることが多く、診断数は増加傾向にあります。治療は根本的に治す方法はなく、環境面や心理面を調整する方法が取られます。この記事では、自閉症の特徴、相談先、治療方法についてお伝えします。

自閉症とは

自閉症は社会的なコミュニケーションが難しい、行動に強いこだわりを持つなどの特徴を持つ発達障害の1つで、病気というよりは生まれ持った特性です。特徴の出方には個人差があることから、連続体(スペクトラム)として考え、近年では自閉スペクトラム症と呼ばれます。英語ではAutism Spectrum Disorderと表記され、ASDと略されます。

自閉症を持つ方の割合は調査によって多少のバラつきがあり、2~10%(10~50人に1人)。診断基準の拡大や認識の向上などによって、診断数は増加傾向にあります。性別による差は男性の方が多いと言われています。

原因は解明されておらず、生まれつきの脳機能の異常によるものと考えられています。親の育て方や愛情不足、環境によるものではありません。また、本人の性格なども関係していないです。

基本的には子どものうちに診断されることが多いです。しかし、親や周囲のサポートによって自閉症に気づくことなく成長し、大人になり周囲のサポートがなくなって生きづらさに気づき、診断されるケースもあります。

自閉症の主な特徴

自閉症の特徴は大きく分けて「コミュニケーション」「行動のパターン」「感覚の特性 」の3つがあります。ただし、すべての特徴が当てはまるわけではなく、人によって現れ方は異なります。

コミュニケーション

人とのコミュニケーションでは、相手の気持ちや意図を読み取ることを苦手とする場合があります。例えば、表情や声の調子から気持ちを察したり、言葉の裏にある意味を理解したりすることが難しいなどです。また、会話のやり取りが一方的になったり、自分の興味があることを詳しく話し続けたりすることもあります。

行動のパターン

決まった手順や習慣を好み、予定の変更や突然の出来事に強い不安を感じることがあります。また、特定の物事に強い興味を持ったり、同じ行動を繰り返したりする傾向もみられます。例えば、毎日同じ道を通りたがる、決まった順番で行動する、興味のある分野について詳しい知識を持つなどです。こうした行動は、本人にとって安心感を得るための大切な方法となっている場合もあります。

感覚の特性

音、光、におい、味、触った感覚などの受け取り方に特徴がみられます。例えば、大きな音や人混みを苦手としたり、服のタグや特定の素材を嫌がったりすることがあります。一方で、痛みや温度を感じにくいなど、刺激に対する反応が鈍いケースもみられます。このような感覚の特性によって日常生活で困ることもあるため、本人に合わせて環境を調整することが大切です。

自閉症の診断と相談先

相談先としては、小児科、児童精神科、精神科など。地域の保健センターや発達相談窓口でも相談を受け付けている場合があります。診断は、専門の医師が発達の経過や行動の特徴を総合的に評価して行います。

早期に自閉症が判明することで、患者さんにあった関わり方や支援を早い段階で考えることができます。そのため、自閉症は早めに専門機関へ相談することが大切です。少しでも違和感を覚えたら早めに相談してください。

自閉症の治療

自閉症は生まれ持った特性であることから、今のところ根本から治す方法はありません。そのため、自閉症の特性をなくすのではなく、上手に付き合っていく方法を身に着けることになっていきます。主に「環境調整」「心理療法」の2つのアプローチがあり、症状によっては「薬物療法」を用いることもあります。

環境調整

自閉症の特性に合わせて、生活環境を整えるのが環境調整です。1日のスケジュールをあらかじめわかりやすい形にしておく、騒音の少ない環境に身を置く、仕事では作業を明確にするなどがあります。環境調整は家族や学校、職場などの理解と協力を得るのが重要なポイントです。

心理療法

本人の病気への理解やスキルを高める支援が心理療法です。対人関係のコツや感情のコントロール方法を学ぶ、どういう時に特性が強く出るのかを知るなど。カウンセラーや臨床心理士とともに行うことが多く、安心して話せる信頼関係を築けるかが大事になってきます。

薬物療法

自閉症そのものに効く薬はありませんが、不安が非常に強い、気分の波が大きい、衝動的な行動が目立つ、睡眠が安定しないといった場合に、特性を和らげる目的で薬が使われることがあります。使われる薬としては、抗不安薬、気分安定薬、ADHD治療薬、睡眠薬など。あくまで生活上の困りごとを軽減するための補助的な手段です。薬の処方は、医師が状態を丁寧に評価し、効果と副作用のバランスを見ながら行われます。

自閉症についてお伝えしました。自閉症は病気というより、その人が生まれ持った特性です。これには親の育て方、環境や本人の性格は関係ありません。治療は根本的に治す方法は今のところなく、特性と上手に付き合っていく方法を環境面、心理面で調整することになります。社会的なコミュニケーションが難しい、行動に強いこだわりを持つなどで生きづらさを感じる方は医療機関へご相談ください。

関連ブログ記事

精神科でよく使われる薬

関連リンク

自閉スペクトラム症(発達障害ナビポータル)
自閉スペクトラム症(MSDマニュアル家庭版)

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