新型コロナウイルス感染症対策の必須アイテムと言えるようになったマスク。一時期は品切れが続出し、入手困難な状態が続きました。政府が布製マスクを全戸に配布するということもありましたね。ご存知の方も多いと思いますが、改めて新型コロナウイルス感染症の対策におけるマスクの役割や効果、使用方法についてお伝えします。
マスクの役割、効果
新型コロナウイルス感染症のニュースで飛沫感染という言葉もよく聞くようになりました。マスクは咳やくしゃみなどの飛沫を飛ばしたり、人からの飛沫を受けないようにする役割があります。また、口や鼻を覆うことで、手で顔を触ることを防止することができます。
マスクによって空気中のウイルスが入るのを防ぐ効果があると考えている方もいるかもしれませんが、ウイルスよりもマスクの穴の方が大きいのでその効果はあまり期待できません。ウイルスは空気中に長く停滞できないと言われているので、飛沫の予防や素手で顔に触らないというのが重要になってきます。
マスクの種類
マスクはガーゼでできた平型や不織布のプリーツ型など、いろんな種類のものが販売されています。一昔前まではガーゼの平型マスクが主流でしたが、現在は不織布のプリーツ型マスクが主流となっています。1枚あたりの値段は安く、使い捨てなので衛生面でも優れています。
不織布のプリーツ型以外では、ポリウレタンやポリエステル、冷感素材などの立体型マスクを使う方も増えてきています。マスクの品切れが続いた頃に、自作の布マスクが流行りましたが、それも立体型が多かったです。
マスクの付け方
新型コロナウイルス感染症の予防効果があるマスクですが、付け方を間違ってしまっては効果が半減してしまいます。現在の主流となっている不織布のプリーツ型マスクの付け方を説明します。全体の手順は以下のようになります。
- 手洗い、または手指を消毒する
- 上下、裏表を確認する
- 表を外側にして半分に折り、プリーツを広げる
- マスクを顔に当て、紐を耳にかける
- 鼻の付け根にマスク上部が来るようにし、ノーズクリップを押さえる
- マスクの下部分をあごの先までプリーツを伸ばす
- 両手のひらで包んでなじませる
この手順の中で間違いが多いのが、「裏表を確認する」ところです。マスクの上下に関しては、鼻に沿わせるワイヤー(ノーズクリップ)がある方が上ということでわかりやすいのですが、裏表は少しわかりにくいです。最近はマスクのパッケージに裏表の判別が書いてるものが多くなってきているので、まずはパッケージを確認しましょう。パッケージを捨ててしまったり、パッケージに説明がないという場合は、ノーズクリップを上にしたときに、プリーツが上から下に向かって階段状に見える方が表になります。
裏表以外は手順どおりに付ければ、難しいところはないと思います。口と鼻をちゃんと覆い、隙間がないようにすることが重要です。
マスクの外し方
マスクを正しく付けて新型コロナウイルス感染症を予防しても、外すときに気をつけないとせっかくのマスクも意味がなくなってしまいます。マスクを外すときは、まず手を洗ってから耳紐を持って外します。このときにマスク表面を触らないように注意してください。捨てる場合は速やかにビニール袋に入れ、口を閉めてゴミ箱に捨てましょう。飲食などで一時的に外す場合は、口に触れる面が内側になるように折って置きます。
こんなマスクの使い方はNG
マスクの付け方、外し方でも少し書きましたが、改めてマスクの使い方のNG行動をまとめました。
- 不織布マスクを洗濯や消毒して再使用する
- 他人と共有する
- マスクをあごにかける
- 鼻の穴が覆われていない
- 鼻と頬の間に隙間がある
- 会話をするときにマスクを外す、ずらす
- 使用中やはずすときに、表面を手でさわる
どれも気をつけて欲しいのですが、結構多いのが一時的にマスクを外すときにあごにかけてしまう行為です。マスクが覆っていなかった首などに付着した飛沫がマスクの内側についてしまい、かけなおした際に口から新型コロナウイルスが入ってしまう可能性があります。
他によく見られるものとしては、マスクで鼻を覆われてないかけ方。鼻から新型コロナウイルスが入ってきてしまうのでマスクの効果が薄くなってしまいます。鼻と口の両方を覆える、ご自身にあったサイズのマスクを使いましょう。
新型コロナウイルス感染症対策におけるマスクについてお伝えしました。まだまだ予断を許さない状況が続き、マスクを使う状態も継続しそうです。マスクを正しく使って、新型コロナウイルスに感染しないようにしていきましょう。
新型コロナウイルス感染症対策関連リンク
新型コロナウイルス感染症対策(内閣官房)
新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
新型コロナウイルス感染症対策サイト(東京都)
新型コロナウイルス感染症について(品川区)
新型コロナウイルス感染症情報(大田区)
新型コロナウイルス感染症の情報(目黒区)
[…] ▼マスク関連記事 新型コロナウイルス感染症対策におけるマスクの話 インフルエンザを予防しよう […]